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  • 執筆者の写真橘美彩

夏が帰る

8月。


大徳寺の横を自転車で走り抜ける時少し高台になっているところの林から蝉の声が降ってくる。脳天に、眉間に、背骨に音を伝わせる。帽子が邪魔だと思ってはぎ取った。音は全身で聴いているのかもしれない。


ああ夏だ、生きてる、生きてるね〜なんて思っていたのも一瞬、あっという間に夏は走り去って蝉の声は日に日に弱まった。


今年も下鴨神社さるやのかき氷は1回しか食べなかった。五山の送り火は初めてちゃんと全部が点火されたのを見た。起き上がれない日々に葛藤しながら作り続けた6,7月、物事の整理整頓をしたら突然扉が開いた8月。五里霧中からの転機、物事や人との繋がりの深度を感じた夏だった。


9月からはほぼ年末だと思っているので頑張ります。


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